貸切バス会社必見!「アルコールチェック」と「点呼」の最新法令対応とリスク対策


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.アルコールチェックの法令と義務
  3. 3.アルコールチェックで求められる主な対応ポイント
  4. 4.点呼の義務と種類
  5. 5.点呼で確認すべき主な内容
  6. 6.法令違反が招くリスク
  7. 7.実務対応のポイント
  8. 8.今後の法改正・動向
  9. 9.まとめ
  10. 10.【ご紹介】当社貸切バス予約運行管理システム「楽々道中」

はじめに

貸切バス事業者が安心・安全な運行を行ううえで、「貸切バス アルコールチェック」と「貸切バス 点呼」の法令遵守は不可欠です。近年の法改正で基準が厳しくなり、対応を怠れば行政処分や営業停止など重大なリスクにつながります。本記事では、これらの最新法令と具体的な実務対応、違反リスク、今後の動向をわかりやすく解説します。

アルコールチェックの法令と義務


法律の背景
貸切バスを含む旅客自動車運送事業者は、「道路交通法」や「道路運送法」により、運転者の酒気帯び運転禁止が厳格に義務付けられています。特に社会的な飲酒運転事故を受け、2022年にはアルコールチェックの義務化に関する法改正が施行され、さらに注目されています。
 
主な法令根拠
道路交通法第65条:「運転者の飲酒運転の禁止」を定めています。
旅客自動車運送事業運輸規則第24条第4項と第7項:運転者に対するアルコールチェックの実施義務と記録保存義務を規定しています。

アルコールチェックで求められる主な対応ポイント

・運行開始前および運行終了後に運転者の酒気帯びの有無を必ず確認すること
・法令で定める精度を満たしたアルコール測定器(アルコールチェッカー)を使用すること
・アルコールチェックの結果、運転者氏名、点呼者氏名、日時などを記録し、最低1年間保存すること
貸切バス事業者は、この義務を確実に守ることで酒気帯び運転の防止に努める必要があります。

点呼の義務と種類

点呼とは
「点呼」とは、貸切バス運転者の健康状態や車両の安全確認、乗務内容の最終チェックを行う重要な安全管理プロセスです。省略やおざなりな実施は重大事故の原因となるため、法令遵守が強く求められています。
 
点呼の種類
貸切バス事業者が実施すべき点呼には主に以下の3種類があります。
 
1.始業点呼(出庫前点呼)
運転開始前に健康状態の確認やアルコールチェックを含めて実施します。
 
2.中間点呼
長距離運行の継続・運転者交代時など、運行途中に行う点呼です。
 
3.終業点呼(帰庫後点呼)
運行終了後に体調や運行状況の確認を行います。

点呼で確認すべき主な内容

・運転者の健康状態、睡眠状況の確認
・アルコールチェックによる酒気帯びの有無
・運転免許証の有効期限・所持確認
・車両の日常点検実施状況
・運行指示事項の伝達確認
これらの点呼内容も必ず記録し、決められた期間の保存が義務付けられています。

法令違反が招くリスク

「貸切バス アルコールチェック」や「貸切バス 点呼」を怠った場合、以下の重大なリスクがあります。
 
1.行政処分
営業停止処分や事業許可取消しが課せられる可能性があります。
 
2.罰則
罰金や科料などの金銭罰が科せられる場合があり、場合によっては刑事責任が追及されることがあります。
 
3.社会的信用の失墜
顧客や利用者からの信頼を失い、商機喪失に直結します。
 
4.損害賠償責任
法令違反により事故が起きた場合、損害賠償の負担が発生します。
 
さらに、会社の責任者や運行管理者も刑事罰の対象となることがあるため、体制再整備が必要になってきます。

実務対応のポイント

1.アルコール検知器の導入・管理
 法令で認められたアルコール検知器を複数台用意し、故障時にも即時対応可能にしましょう。
定期的に校正・動作確認を実施し、点呼場に常設することが理想です。

2.点呼のIT化(IT点呼・遠隔点呼)
 国土交通省の認可を受けたIT点呼システムを導入すると、記録ミス防止や遠隔点呼で点呼業務の効率化が期待できます。
一般貸切旅客自動車運送事業者の場合、点呼の記録は3年間保存する義務があります。

3.教育・研修の徹底
 年数回の研修会を開催し、全運転者・運行管理者にアルコールチェックと点呼のルールを周知しましょう。新任者だけでなくベテランにも継続的に実施することが重要です。

今後の法改正・動向

アルコールチェックと点呼に関する法令は現在でも厳格ですが、今後さらに以下の動きが予想されています。

 1.アルコール検知の義務対象の拡大
貸切バス以外の事業者や運転状況によっても対象が広がる可能性があります。
 
2.遠隔地IT点呼の普及促進
テレワークやデジタル化の流れを背景に遠隔点呼の活用が進みます。
 
3.罰則強化
飲酒運転撲滅のため法令違反に対する罰則が厳しくなる見込みです。
常に最新の情報を入手し、素早く対応できる体制を整えることが求められます。

まとめ

貸切バス業界にとって、「貸切バス アルコールチェック」と「貸切バス 点呼」の法令遵守は安全運行の土台であり、企業の社会的評価や持続的な成長に直結する最重要ポイントです。最低限の法令基準を満たすだけでなく、積極的な自主安全管理と適切な記録管理体制の構築を目指しましょう。法令対応について不明点があれば、管轄の運輸支局や業界団体に相談し、最新の情報と適正な運用方法を随時確認することが大切です。

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