
バスにドラレコは必要?搭載メリットや事業者が確認すべきポイントを解説

はじめに
「バスにドラレコは必要なのか」「導入後はどのように活用すればよいのか」と悩む事業者も多いのではないでしょうか。
ドラレコは事故時の記録を残すだけでなく、運転者教育やヒヤリハットの共有、車内トラブルの事実確認にも役立ちます。
貸切バスでは、ドラレコの装着と記録の保存に加え、映像を活用した指導監督が義務づけられています。
一方、路線バスや送迎バスに同様の義務はありませんが、安全管理を強化する観点から導入する意義は大きいといえるでしょう。
本記事では、バスにドラレコを搭載する必要性やメリット、導入時の確認事項、データの活用方法を解説します。
あわせて、貸切バス向けクラウド型予約運行管理システム「楽々道中」で、運行管理業務を効率化する方法も紹介します。
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.バスにドラレコを搭載する必要性
- 3.バスにドラレコを搭載するメリット
- 3.1.事故原因の分析と再発防止に活用できる
- 3.2.運転者教育の質を高められる
- 3.3.乗客や取引先からの信頼につながる
- 4.ドラレコ導入時に確認すべきポイント
- 5.ドラレコのデータを安全管理に活かす方法
- 6.バス事業者の運行管理なら楽々道中
- 6.1.予約から配車・運行・請求まで一元管理できる
- 6.2.点呼簿出力や法令対応業務を支援できる
- 6.3.デジタコ連携やNAVITIME連携で業務効率化につなげられる
- 6.4.「楽々道中」の詳細やお問い合わせはこちら
- 6.5.「楽々道中」無料トライアル申込フォームはこちら
- 7.まとめ
- 8.関連する記事・お役立ちコラムのご紹介
バスにドラレコを搭載する必要性

ドライブレコーダーは、走行中や車内の状況を映像や音声で記録する機器です。
事故発生時の事実確認だけでなく、普段の運転操作やヒヤリハットを振り返れるため、安全教育や再発防止にも活用できます。
貸切バスでは、ドライブレコーダーの装着と記録の保存、その記録を使った運転者への指導監督が義務づけられています。使用する機器にも国土交通省告示第1346号による性能要件があり、旧機器に設けられていた経過措置は令和6年11月30日で終了しました。
古い機器を使用している場合は、現行要件を満たしているか確認が必要です。
一方、路線バスや送迎バスには、貸切バスと同様の装着義務はありません。
ただし、事故や車内トラブルの状況を客観的に確認でき、運転者教育や乗客・取引先への説明にも役立ちます。
義務の有無にかかわらず、安全管理を強化するうえで重要な設備といえるでしょう。
バスにドラレコを搭載するメリット
バスにドラレコを搭載すると、事故発生時の状況確認だけでなく、運転者ごとの癖の把握や安全教育、乗客・取引先への説明にも記録を活用できます。
ここでは、事故の再発防止、教育の質、対外的な信頼という3つの観点から、バス事業者が得られるメリットを解説します。
事故原因の分析と再発防止に活用できる
ドラレコには、前方映像や運転者の挙動に加え、瞬間速度や警報音、日時などが記録されます。
加速度記録計を備えた機器では、事業者が設定した値と2.5m/s²のうち大きい数値以上の加速度を検知した前後10秒以上の記録を抽出できます。
速度や操作、周囲の状況を同じ時間軸で確認できるため、事故やヒヤリハットの原因を推測ではなく事実にもとづいて分析できます。
ただし、映像を運転者の責任追及だけに使うと、ヒヤリハットの報告が出にくくなるおそれがあるため注意が必要です。
個人を責めるのではなく、原因の共有と改善策の検討に活かすことで、継続的な再発防止につながります。
運転者教育の質を高められる
貸切バス事業者には、映像から運転者ごとの特性を把握して安全運転を指導することや、ヒヤリハット事例を社内で共有することが求められています。
ドラレコ映像を使えば、急ブレーキや車間距離不足など、文章や口頭だけでは伝わりにくい危険場面を具体的に共有できます。
さらに、映像を見せるだけで終わらせず、指導内容と改善点を記録して次回の教育へ引き継ぐことで、担当者によるばらつきを抑え、継続的な安全教育につなげられます。
乗客や取引先からの信頼につながる
ドラレコの導入は、乗客や取引先に安全への取り組みを示す材料になります。
貸切バス事業者安全性評価認定制度では、法令より高い水準で安全確保に取り組む事業者を評価・公表しており、認定事業者は「SAFETY BUS」マークを表示できます。
学校や企業、旅行会社が事業者を選ぶ際にも、安全管理体制を確認する手がかりになります。
もっとも、事業者は輸送の安全に関する情報を公表しなければなりません。
ドラレコを設置した事実だけでなく、記録を教育や再発防止に活用し、その取り組みを継続していることが信頼につながります。
参考:国土交通省|安全に取り組む優良な貸切バス事業者を認定しました(貸切バス事業者安全性評価認定制度)
参考:公益社団法人日本バス協会|貸切バス事業者安全性評価認定制度
ドラレコ導入時に確認すべきポイント
ドラレコを選ぶ際は、法令上の性能要件だけでなく、記録範囲や保存方法、他の記録との役割分担まで確認する必要があります。必要な映像が残らない、担当者以外が取り出せないといった事態を防ぐため、機器の仕様と運用ルールをあわせて検討しましょう。
記録できる範囲と画質・音声の有無を確認する
貸切バスでは、国土交通省告示第1346号の性能要件を満たす機器を選ぶ必要があります。
前方・運転者用カメラの撮影範囲や解像度、記録頻度など、主な要件は次のとおりです。
※加速度記録計は必須ではなく、備える場合の要件が定められています
表の「録音機」は、車線逸脱警報装置などの警報音を記録する機能を指し、車内の会話を録音する機能とは異なります。
車内トラブルへの対応を目的に音声や乗降口、後方、車内の映像を残す場合は、告示の要件とは別に必要な仕様を検討してください。
記録範囲を広げるほど、乗客や運転者のプライバシーに配慮する必要があります。
利用目的を明確にしたうえで、必要な範囲を決めてから機器を選びましょう。
保存期間とデータ管理ルールを決める
ドラレコの記録媒体は連続24時間以上の記録が要件ですが、容量を超えると古い映像から上書きされるのが一般的です。
事故や苦情、ヒヤリハットの映像を失わないよう、保存条件、確認担当者、退避手順をあらかじめ決めておきましょう。
特定の個人を識別できる映像は個人情報にあたります。利用目的を明確にし、閲覧権限や保存場所、保存期間、社外提供の判断者、持ち出しの可否を文書化しましょう。
SDカードやクラウド、自動送信など、自社の管理体制に合う方法を選ぶことも重要です。
デジタコや点呼記録との違いを整理する
ドラレコやデジタコ、点呼記録、車内カメラは、記録する内容と法令上の位置づけが異なります。
ドラレコだけですべての安全管理を担えるわけではないため、それぞれの役割を確認しておきましょう。
ドラレコは映像による状況確認や運転者教育に適しています。
一方、運行時間を継続して記録するのはデジタコです。
貸切バスではデジタル式運行記録計の装着と記録の3年間保存が必要なため、ドラレコの保存期間と混同しないよう注意しましょう。
点呼記録には酒気帯びの有無や健康状態などを残し、車内カメラはトラブル対応などの目的に応じて導入します。
ドラレコだけで安全管理が完結するわけではないため、デジタコの運行記録や点呼記録、運行指示書、日報などを組み合わせ、必要な情報を確認できる体制を整えましょう。
ドラレコのデータを安全管理に活かす方法
ドラレコの映像は、確認・共有・他の記録との照合まで行って初めて安全管理に役立ちます。
ここでは、ヒヤリハットの教育利用、事故・クレーム対応、運行記録との一元管理という3つの活用方法を解説します。
ヒヤリハット映像を安全会議で共有する
ヒヤリハット映像は、事故に至らなかった危険を具体的に共有できる教材です。
急ブレーキや歩行者の飛び出し、乗客が転倒しかけた場面を見ながら、危険に気づけた時点や回避方法を話し合えば、口頭説明よりも実践的な教育になります。
運転者が申告しやすい環境も欠かせません。
報告のたびに責任を追及すると、映像や事例が集まらなくなります。個人を責めるのではなく、全社で原因と改善策を共有する材料として扱いましょう。
事故・クレーム対応の判断材料にする
事故や車内トラブルが起きた際は、映像や、必要に応じて音声から事実関係を確認できます。
社内報告、保険会社への連絡、取引先への説明に必要な情報を早くそろえられ、加速度記録計があれば該当場面の抽出にも役立ちます。
一方、乗客が写る映像の閲覧や社外提供には注意が必要です。
誰が確認するか、どの範囲を提供できるか、保存期間をどうするかを事前に定め、事故対応に必要な範囲で利用しましょう。
運行記録や点呼記録とあわせて管理する
ドラレコだけでは、運行時間や拘束時間、点呼結果まで確認できません。
監査や社内確認では、映像に加えてデジタコの記録、点呼記録、運行指示書などを照合し、その日の運行が適切だったかを判断します。
情報が別々の場所に保管されていると、確認のたびに収集作業が発生し、担当者不在時に対応が止まるおそれがあります。
ドラレコの導入をきっかけに、運行に関する記録をまとめて確認できる管理体制へ見直しましょう。
バス事業者の運行管理なら楽々道中

ドラレコは安全管理に役立つ一方、予約や配車、請求、未収金までを管理するものではありません。
貸切バスの運行業務全体を効率化するために活用できるのが、クラウド型予約運行管理システム「楽々道中」です。
楽々道中は、予約受付から運行後の請求・未収金管理までを一つのシステムでつなぎ、転記や確認にかかる手間を減らします。
ここでは、楽々道中の主な機能と外部システムとの連携について紹介します。
予約から配車・運行・請求まで一元管理できる
楽々道中では、貸切バスの予約受付から配車、運行、請求、未収金管理までを一元管理できます。
クラウド型のため、インターネット環境があれば利用でき、専用サーバーを用意する必要もありません。
予約時に入力した情報を後続の業務へ引き継げるため、紙台帳やExcelへの二重入力と、それに伴う確認漏れを減らせます。
担当者以外も予約状況や配車状況を確認でき、問い合わせ対応の属人化防止にもつながります。
点呼簿出力や法令対応業務を支援できる
楽々道中では、予約情報をもとに乗務員の勤務を割り付け、始業・終業時刻、拘束時間、休憩、時間外労働の状況を確認できます。
運行前に必要な点呼簿や運行指示書などの必要書類を出力でき、帳票作成の手間や転記ミスを減らせます。
また、法令対応に必要な確認業務を支援することも可能です。
基準を満たしているかの最終判断は事業者と運行管理者が行いますが、記録の不備や確認漏れを減らし、運行管理業務を標準化する土台として活用できます。
デジタコ連携やNAVITIME連携で業務効率化につなげられる
楽々道中は、ナビタイムジャパンが提供する「行程表クラウド by NAVITIME」と連携し、大型車が通行できるルートをもとに算出された走行距離、所要時間、高速料金などを予約情報へ取り込めます。デジタコや経理・給与管理システムとの連携についても相談を受け付けております。
また、貸切バス受発注システム「mobitas」と連携すると、団体名や実施日などの受注情報、行程・日程の変更内容を楽々道中へ反映できます。
車両の満空情報もmobitas側へ連携できるため、受発注から運行管理までの二重入力や確認作業を減らせます。
楽々道中は導入前に無料トライアルをご用意しています。
実際の画面を操作し、自社の業務に合うかをご確認ください。
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まとめ
バスのドラレコは、事故や車内トラブルの事実確認、ヒヤリハットの共有、運転者教育に活用できます。
貸切バスでは、装着・記録保存と、記録を活用した指導監督が義務づけられているため、現行の性能要件を満たす機器を使用する必要があります。
ドラレコを安全管理に役立てるには、必要な映像を保存できる体制を整え、閲覧権限や利用目的を明確にすることが重要です。
また、デジタコや点呼記録、運行指示書と組み合わせて確認することで、運行全体の状況を把握できます。
「楽々道中」では、予約受付から配車、運行、請求、未収金管理までを一元化できます。
点呼簿や運行指示書の出力、ナビタイムジャパンが提供する「行程表クラウド by NAVITIME」や貸切バス受発注システム「mobitas」などとの連携にも対応しており、転記作業や確認漏れ、属人化の削減に役立ちます。
安全管理とあわせて運行業務を効率化したい方は、資料請求や無料トライアルをご活用ください。


